とりことば

ふつうの日を撮り書き留める

うらかたの華

f:id:torikotoba:20160317103802j:plain

 

一本の幹から細々と枝を出し、プチプチと花を咲かせていました。

すぐ前には高速道路も架かる大きな国道があって

その向こうには電車の駅もある。

 

ほとんどの人がその駅にまっしぐらで、この小道をすたすたすたーっと。

 

いや。

急ぐ人たちもきっと、この梅と薔薇をちらりと観ているんじゃないかな。

それでぜんぜん落ち着いた顔してなくても、一瞬はホッとしていたり

 

わたしだって、初めて気づいた。

 

横のマンションに住み着いている野良猫を見かけようと

いつも探してばかりで、

梅と薔薇には背中を向け続けていました。

 

細いけれど、綺麗に咲いている

 

さりげなく佇んでいるものや

馴染んでいるけれど2%くらい浮いてるような存在に、

無性に心がひかれます。